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投資信託のリスクヘッジ(VIX指数CFDを利用)
投資信託とは
投資信託は、投資家から集めたお金を、運用のプロであるファンドマネージャーが運用する商品のことです。
運用によって得られた利益が、投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。
投資信託には、1万本以上の商品が存在しますが、そのほとんどが、株あるいは債券に投資するものです。
そのため、世界が好景気の時は利益が出やすくなり、逆に世界経済が不透明な状況では、損失を出しやすくなる傾向にあります。
長期投資で一般的に利用される投資信託の種類
投資信託は長期投資が一般的
投資信託の売買に用いられる基準価額は、1日1回更新され、購入時は基準価額が分かりません。
そのため、投資信託はデイトレードなどの短期売買で利益を出す類の商品ではなく、長期の資産形成で用いられるのが一般的です。
長期投資ではインデックスファンド※がお得
投資信託では、株やFX等の金融商品と違い、信託報酬と呼ばれる手数料を運用会社に支払わなければいけません。
この信託報酬は、投資信託保有中はずっと支払わなくてはいけませんので、長期投資では信託報酬の安い投資信託が有利になります。
信託報酬が安い投資信託は、インデックスファンドと呼ばれるもので、長期投資では良く利用されます。
※インデックスファンド:常に市場の平均を目指すファンドで、日本株であれば、日経平均やTOPIXの株価を目指すファンドです。
- 日経平均インデックスファンド
- 先進国株式インデックスファンド(日本除く)
- 新興国株式インデックスファンド
- 国内債券インデックスファンド
- 先進国債券インデックスファンド(日本除く)
- 新興国債券インデックスファンド
- J-REITインデックスファンド
- グローバルREITインデックスファンド
投資信託では、1つの商品が暴落しても耐えられるように、上に挙げた商品を複数保有する分散投資が行われています。
投資信託 過去のリターンを比較
投資信託では、複数の商品に分散投資することでリスクヘッジするとされていますが、本当にリスクヘッジになるのか調べることにしました。
年 | 日経平均 | 先進国株 | 新興国株 | 国内債券 | 先進国 債券 |
新興国 債券 |
J-REIT | グロREIT |
2008年 | -42.1% | -52.6% | -62.1% | +3.4% | -15.5% | -27.8% | -48.6% | -56.2% |
2009年 | +19.0% | +38.2% | +84.5% | +1.4% | +7.4% | +32.1% | +6.2% | +40.1% |
2010年 | -3.0% | -2.3% | +4.1% | +2.4% | -12.7% | -2.2% | +34.1% | +6.0% |
2011年 | -17.3% | -9.1% | -21.9% | +1.9% | +0.2% | -6.8% | -22.2% | -2.3% |
2012年 | +22.9% | +32.3% | +30.3% | +1.9% | +20.4% | +28.7% | +41.0% | +35.7% |
2013年 | +56.7% | +54.6% | +17.5% | +2.0% | +22.7% | +9.3% | +41.1% | +22.9% |
2014年 | +7.1% | +21.9% | +11.6% | +4.2% | +16.4% | +6.6% | +29.7% | +42.9% |
2015年 | +7.7% | -1.5% | -15.1% | +1.1% | -4.5% | -15.0% | -4.8% | +0.5% |
2016年 | +1.6% | +4.7% | +6.5% | +2.5% | -3.5% | +5.3% | +10.9% | +0.4% |
2017年 | +18.0% | +16.4% | +29.8% | ±0% | +4.4% | +9.7% | -6.9% | +3.9% |
2008年~2017年において、8種類の投資信託のリターンは一見したところ、バラバラのように見えますが、年によって傾向があることが分かります。
例えば2008年はリーマンショックの影響で、国内債券を除くすべての投資信託がマイナスのリターンでした。
また、2011年は格付け会社のS&Pがアメリカ国債をAAA→AA+に格下げしたことで、国内債券と先進国債券以外の投資信託がマイナスのリターンでした。
さらに、2015年は中国発世界同時株安が起こったことで、8種類中5種類の投資信託がマイナスリターンです。
仮に、8種類の投資信託に、均等に分散投資していたとしても、2008年、2011年、2015年はマイナスリターンになっています。
では、これらの投資信託にVIX指数投資を加えるとどうなるか調べてみました。
VIX指数を利用した投資信託のリスクヘッジ方法
VIX指数は、平常時10~20の範囲で推移しています。
そのため、VIX指数の売買ルールは、VIX指数が19.5(平常時)のときに指値で購入し、24.5(見通し不透明時)になったら指値で売却します。
ただし、19.5で購入後、VIX指数が15.5や13.0まで下がったら、追加購入(ナンピン)し、19.5になったら、それまで購入したVIX指数を全て売却します。
VIX指数を利用した投資信託のリスクヘッジ検証結果
では、先ほど決めたVIX指数の売買ルールでトレードした場合、どのような損益になるか検証してみました。
トレード条件
売買単位:VIX指数×100
例)VIX指数19.5の場合、19.5×100=1950ドル分(約20万円)のVIX指数を購入することになります。
投資信託の運用条件
8種類の投資信託を均等に12.5万円ずつ、計100万円を1年間投資します。
年 | VIX指数の 売買回数 |
VIX指数の 売買損益 (カッコ内は 日本円換算) |
投資信託のリターンと損益※ | 合計損益 |
2008年 | 3回 | +1500ドル (+16万7685円) |
リターン:-37.7% -37万7000円 |
-20万9315円 |
2009年 | 0回 | - | リターン:+28.6% +28万6000円 |
+28万6000円 |
2010年 | 1回 | +500ドル (+4万6485円) |
リターン:+3.3% +3万3000円 |
+7万9485円 |
2011年 | 2回 | +1000ドル (+8万7717円) |
リターン:-9.7% -9万7000円 |
-9283円 |
2012年 | 1回 | +500ドル (+3万8440円) |
リターン:+26.7% +26万7000円 |
+30万5440円 |
2013年 | 5回 | +1450ドル (+12万5686円) |
リターン:+28.4% +28万4000円 |
+40万9686円 |
2014年 | 8回 | +2350ドル (+24万7314円) |
リターン:+17.6% +17万6000円 |
+42万3314円 |
2015年 | 6回 | +1800ドル (+21万5298円) |
リターン:-3.8% -3万8000円 |
+17万7298円 |
2016年 | 6回 | +1800ドル (+21万6378円) |
リターン:+3.6% +3万6000円 |
+25万2378円 |
2017年 | 0回 | - | リターン:+9.4% +9万4000円 |
+25万2378円 |
合計 | 30回 | +10900ドル (+114万5003円) |
損益:66万4000円 | +180万9003円 |
※投資信託の損益は、1万米ドルを1年間保有した場合の損益です
投資信託の運用成績が悪い2008年、2011年、2015年において、VIX指数でリスクヘッジできていることが分かります。
投資信託のVIX指数リスクヘッジ メリット・デメリット
メリット
・投資信託の運用成績が悪い年では、リスクヘッジとして機能
・投資信託の運用成績が良い年でも、プラス運用
・VIX指数は指値で売買するため、取引画面をずっと見る必要がない
デメリット
・売買回数は少なめ(2009年・2017年のようにVIX指数を売買できない年もある)
結論
2008年~2017年の10年間で、投資信託は運用成績が悪い年が2008年、2011年、2015年の3年ありました。そのいずれの年でも、VIX指数のトレードで投資信託の損失をリスクヘッジできています。
その他の年でも、トレードがなかった2009年以外は全てプラス運用で、資産を減らすことはありませんでした。
VIX指数のトレードは、投資信託のリスクヘッジに利用可能であると分かりました。
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