VIX指数 > CFDと他の金融商品の違い > CFDと先物取引の違いと共通点 税金制度は?
CFDと先物取引の違いと共通点 税金制度は?
先物取引とは
先物取引とは、将来の予め定められた期日に、特定の商品(原資産)を、現時点で取り決めた価格で売買する事を約束する取引です。
CFDと先物取引には、どのような違いと共通点があるのか調べてみました。
CFDと先物取引の共通点
CFDと先物取引は、以下の4点で共通しています。
- 投資対象が先物
- 売りから入ることができる
- 証拠金を担保にして取引可能
- レバレッジ制度がある
1.投資対象が先物
CFDは様々なものに投資できますが、先物も投資対象の1つです。
先物の代表的な商品は、日経225やTOPIX、NYダウなどの株価指数です。
2.売りから入ることが可能
CFD・先物取引とも、相場が上昇すると予想したときには「買い」から、反対に相場が下落すると予想したときには「売り」から取引を始めることができます。
3.証拠金を担保にして取引可能
CFD・先物取引の両方とも、取引会社に証拠金を預け入れ、その証拠金を担保にトレードすることになります。そのため、商品を購入するための費用を全額用意する必要がありません。
4.レバレッジ制度がある
CFDと先物取引は、証拠金を担保にしてトレードするシステムで、証拠金として預けた以上の商品を購入可能です。
証拠金の何倍もの商品や外貨を売買できる仕組みを、「レバレッジ」と言い、
CFDは最大5~20倍(CFD取り扱い会社や商品により異なります)
先物取引は最大10数倍~数十倍(商品により異なります)
のレバレッジをかけてトレードすることができます。
CFDと先物取引の違い
CFDと先物取引には、相違点が5つほどあります。
- 先物取引は投資対象が先物のみ
- 先物取引は取り引き時間が限られている
- 先物取引は取り引きに期日がある
- 先物取引は取り引き単位が大きい
- 先物取引は手数料が安い
1.先物取引は投資対象が先物のみ
先物取引は当然、投資対象が先物だけですが、CFDは先物以外にも様々なものに投資できます。
この違いは、CFDが有利です。
2.先物取引は取り引き時間が限られている
先物の取り引き時間は以下のように決められています。
平日8:45~15:10 16:30~翌5:30
一方で、CFDは24時間トレードすることができます。
この違いも、CFDが有利です。
3.先物取引は取り引きに期日がある
先物は、永久に対象銘柄を持ち続けることができません。
銘柄ごとに取引できる期限(期日)が定められており、期日の前営業日が取引最終日となります。
決済せずに期日をむかえると、SQ(エスキュー)と呼ばれる特別清算指数値で自動的に決済されます。
この違いも、CFDが有利です。
4.先物取引は取り引き単位が大きい
先物取引は、例えば日経225先物であれば、指数×1000円が最小取り引き単位です。
指数が17000円であれば、1700万円が最小取引単位です。
一方、CFDだと、指数×10円が最小取引単位で、指数が17000円であれば、17万円が最小取引単位です。
この違いも、CFDが有利です。
5.先物取引は手数料が安い
銘柄にもよりますが、先物取引はCFDと比較して取り引き単位が大きい分、手数料が安い場合が多いです。
この違いは、先物取引が有利です。
CFDと先物取引の税金制度は?
個人トレーダー
税金制度はCFDと先物で違いがありません。
いくらお金を稼いだとしても、税率はCFD・先物とも一律20.315%(所得税15.315%、住民税5%)です。
また、CFDと先物で損益通算が可能です。その他、FXとオプション取引もCFD・先物と損益通算できます。
CFDの税金制度について、より詳しくはこちらです
→CFD取引・配当金にかかる税金と税率 認められる必要経費は?
法人トレーダー
こちらも税金制度はCFDと先物で違いがありません。
ただし、法人に対する課税ルールが適用されますので、税率は得られた利益により違います(大体25%~40%)。
また、法人ではCFDと先物だけでなく、あらゆる投資対象に対して損益通算可能です。
税金制度では、CFDと先物で違いがありません。
まとめ
個別株への投資は、トレードスタイルによって、CFD、先物取引のどちらがベストか別れます。
先物取引が向く場合
- 大きな資金で投資したい
CFDが向く場合
- 取引時間を気にせず投資したい
- 少ない資金で参加したい
- 期日を決めずに投資したい
ただし、CFD業者によって性能が大きく違いますので、よく比較してください。
→CFD業者の取り引き手数料・スプレッドを比較
CFDと比較した金融商品一覧