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更新日:2021年12月16日 著者:VIXパンダ
日経ダブルインバース上場投信(銘柄コード1357)
日経ダブルインバース上場投信とは
VIX指数がS&P500に対するボラティリティ指数なのに対し、日経ダブルインバース上場投信は、日経平均株価に対するボラティリティ指数です。
インバース(Inverse) とは「逆の、反対の」という意味です。
日経ダブルインバース上場投信は、日経平均の日々の騰落率のマイナス2倍となるよう計算された指標です。
そのため、日経ダブルインバース上場投信は平常時では低い値で推移し、日経平均株価が暴落すると暴騰します。
日経ダブルインバース上場投信の過去のチャート
日経ダブルインバース上場投信は、2014年7月16日からサービスを開始しました。下の図は、サービス開始から2021年11月までの、日経ダブルインバース上場投信の過去の値動きを示したチャートです。
上のチャートから、日経ダブルインバース上場投信は、時間の経過とともに値が小さくなっていることがわかります。
2014年7月16日に5270でスタートした指数は、約7年後の2021年7月には、10分の1以下の413まで下がっています。
を取り扱っているの野村アセットマネジメントでは、以下の注意書きをしています。
「日経平均ダブルインバース・インデックスは、つねに、前営業日に対する当営業日の当インデックスの騰落率が、同期間の日経平均株価の騰落率の「-2倍」(マイナス2倍)となるよう計算されます。しかしながら、・・・(略)・・・一般に日経平均株価の騰落率の「-2倍」とはならず、計算上、差が生じます。
日経平均ダブルインバース・インデックスの騰落率と日経平均株価の騰落率の「-2倍」との差は、・・・(略)・・・、日経平均株価の値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、マイナスの方向に差が生じる可能性が高くなります。
また、一般に、期間が長くなれば長くなるほど、その差が大きくなる傾向があります。
したがって、NEXTFUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信(日経ダブルインバース指数ETF)は、一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。」
このように、日経ダブルインバース上場投信は、VIX CBOEボラティリティ指数や、VIX CBOEボラティリティ指数3ヶ月と違い、平常時に10~20の間を推移しているわけではありません。
日経ダブルインバース上場投信の最安値と最高値
過去の日経ダブルインバース上場投信の最安値は2019年12月に記録した491、
一方、最高値は2013年9月に記録した168000です。
始値 | 最高値 | 最安値 | 終値 | |
2014年 | 5270※ | 5700 | 3605 | 3810 |
2015年 | 3850 | 4175 | 2475 | 2708 |
2016年 | 2758 | 4145 | 1903 | 1944 |
2017年 | 1956 | 2109 | 1226 | 1280 |
2018年 | 1235 | 1568 | 995 | 1398 |
2019年 | 1482 | 1503 | 853 | 881 |
2020年 | 911 | 1730 | 489 | 494 |
このように、日経ダブルインバース上場投信を年間4本値でみると、最高値、最安値とも年を追うごとに、どんどん下がってきています。
※日経ダブルインバース上場投信は2014年7月16日上場しました。
日経ダブルインバース上場投信の取り引き方法
日経ダブルインバース上場投信は、個別株を取り扱う全ての証券会社で取引することが可能です。
ただし、過去のチャートを見て分かるように、どんどん値が下がってきていますので、中長期での保有はオススメできません。
また、これだけ順調に下がっていることから、空売りして稼ぐことは可能か調べました。
→日経ダブルインバース上場投信(1357)の空売りで稼げる?
日経ダブルインバース上場投信よりも、長期保有可能でリスクヘッジに向いたボラティリティ指数が存在しますので、そちらでの投資をオススメします。
→リスクヘッジに利用できるVIX指数
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