VIX指数 > ベストな投資先 > NASDAQ(ナスダック)100CFDとは?チャートや先物・ETF・投信との違いを比較
著者:VIXパンダ 更新日:2022年1月24日
NASDAQ100レバレッジETFとCFDのリターンを比較
この記事のもくじ- NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDの違い
- NASDAQ100の過去10年チャート
- NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDの手数料・最小取引額を比較
- NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDのリターンを比較
- NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDのメリット・デメリット
- NASDAQ100CFDでの取引の流れ
1.NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDの違い
NASDAQ(ナスダック)100とは
ナスダックは、全米証券業協会が運営している株式市場です。
ナショナル・アセンション・オブ・セキュリティーズ・ディールズ・オートメイテッド・クォーテーション(National Association of Securities Dealers Automated Quotations)の頭文字をとってナスダック(NASDAQ)と呼ばれます。
ナスダックには、アメリカだけでなく世界中の3000以上の企業が上場しています。
ナスダック総合指数は、3000以上ある銘柄の時価総額に、時価総額加重平均型指数を基に算出した数値です。
ナスダックはインターネット関連などのベンチャー企業が多く、市場から消える企業も多いため、ハイリスク・ハイリターンな市場として認識されています。
また、ナスダック100指数は時価総額上位100銘柄を、時価総額加重平均型指数で算出した数値です。
NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とは
NASDAQ100レバレッジ型ETFは、NASDAQ100の原指数の日々の変動率に一定の倍数をかけて算出されるETFです。
ただし、2営業日以上離れた日との比較では、一般に一定倍率とはなりません。
NASDAQ100CFDとは
売買後の差損益額についてのみ取引する差金決済取引で、NASDAQ100の売買に必要な証拠金(投資商品の1/10以上)を証券会社に収めておくだけで売買でき、取引期限はありません。
表にまとめると下のようになります。
レバレッジ型ETF・投資信託 | CFD | |
値動き | 1日の値動きがNASDAQ100の約2~3倍 | NASDAQ100とほぼ同等 |
投資金額 | 投資商品と同額 | 投資商品の1/10以上 |
取引期限 | なし | なし |
取扱会社 | 証券会社 | CFD業者 |
つまり、
レバレッジ型ETF:NASDAQ100の約2~3倍の値動きをするため、約2~3倍のリターンを期待できる
CFD:証拠金が1/10以上のため、最大10倍までのリターンを期待できる
です。
ただしCFDは、値動きによる損失が預けた証拠金を上回ると、強制決済されますので、注意が必要です。
2.NASDAQ100の過去10年チャート
2002年には900ドル台だったNASDAQ100は、2021年12月には16000ドル台まで上昇しました。
また、NASDAQ100は100銘柄の株価指数から構成されています。
そのため、個別株に比べて値動きは緩やかで、倒産による上場廃止といったリスクもありません。
2022年1月24日時点で14000ドル台と若干下げていますが、今後も緩やかな上昇が予想されています。
3.NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDの手数料・最小取引額を比較
NASDAQ100レバレッジ型ETFとCFDの手数料を比較
ETF・投資信託とCFDには、それぞれ以下の手数料がかかります。
ETF・投資信託の手数料
- 購入時手数料:購入時にかかる手数料
- 信託報酬:ETF保有中にかかる手数料
- 売却時手数料:売却時にかかる手数料
CFDの手数料
- スプレッド:買値と売値の差(購入・売却時にかかる手数料と同義)
では、NASDAQ100(約165万円)を1年間保有して売却した場合の手数料を、商品別に比較してみましょう。
なお、レバレッジ型ETF・投資信託は口座開設数No.1のSBI証券、CFDはスプレッドが一番狭いGMOクリック証券CFDで比較しました。
詳しくはこちら→NASDAQ100取り扱いCFD業者を比較
商品名 | 取扱会社 | 購入・売却 手数料 |
信託報酬 | 合計 手数料 |
米国NQ100 | GMOクリック証券CFD | 1.1ドル | 0円 | 125円 |
楽天 レバレッジNASDAQ-100 『愛称 : レバナス』 |
楽天証券 | 0円 | 0.77% | 12705円 |
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | SBI証券 | 0円 | 0.99% | 16335円 |
NASDAQ100トリプル (マルチアイ搭載) |
SBI証券 | 0円 | 1.35% | 22275円 |
NASDAQ100 3倍ブル | SBI証券 | 0円 | 1.52% | 25080円 |
※SBI証券の売買手数料は、国内株式アクティブプラン採用時
※1ドル=114円で計算
1年間投資商品を保有した場合の合計手数料は、信託報酬のかからないCFDが圧倒的に安いです。
レバレッジ型ETFは、保有期間が長くなるほど信託報酬が多くなり、合計手数料が高くなります。
一方CFDは、保有期間が長くても合計手数料はスプレッド(購入・売却手数料)のみで変わりません。
NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDの最小取引額を比較
次に、最小取引額・最低必要額を下表で比較します。
商品名 | 取扱会社 | 最小取引額 | 最低必要額 |
楽天 レバレッジNASDAQ-100 『愛称 : レバナス』 |
楽天証券 | 100円 | 100円 |
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | SBI証券 | 100円 | 100円 |
NASDAQ100トリプル (マルチアイ搭載) |
SBI証券 | 100円 | 100円 |
NASDAQ100 3倍ブル | SBI証券 | 100円 | 100円 |
米国NQ100 | GMOクリック証券CFD | 165000円 | 16500円 |
ETF・投資信託は最小取引額と最低必要額が同じですが、CFDはレバレッジ制度を採用していため、元手が少なくても大きな額を取引することができ、資金効率に優れます。
レバレッジの詳細はこちらです→レバレッジとは
それでも、最低必要額はETF・投資信託のほうが低いです。
4.NASDAQ100レバレッジ型ETFとCFDのリターンを比較
次に、過去の年間投資リターンを比較しました。
商品名 | 取扱会社 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
米国NQ100(レバレッジ3倍) | GMOクリック証券CFD | +125.1% | +118.5% | +105.6% |
NASDAQ100 3倍ブル | SBI証券 | +86.0% | - | - |
米国NQ100(レバレッジ2倍) | GMOクリック証券CFD | +83.2% | +79.0% | +70.4% |
iFreeレバレッジ NASDAQ100 | SBI証券 | +56.8% | +90.3% | +91.3% |
米国NQ100 | GMOクリック証券CFD | +41.7% | +39.5% | +35.2% |
NASDAQ100トリプル (マルチアイ搭載) |
SBI証券 | - | - | - |
楽天 レバレッジNASDAQ-100 『愛称 : レバナス』 |
楽天証券 | - | - | - |
※楽天 レバレッジNASDAQ-100『愛称 : レバナス』は、2021年11月上場
※NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)は、2021年3月上場
※NASDAQ100 3倍ブルは、2020年10月上場
2021年は、どのレバレッジ型投信よりもレバレッジ3倍のCFDが高いリターンでした。
やはり、CFDには信託報酬が発生しない点が、CFDのリターンの高さに反映されていると思われます。
→CFDのレバレッジとは
結論
リターンは、CFDのレバレッジを3倍に設定した時点で
CFD > レバレッジ型ETF・投資信託
になる
5.NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDのメリット・デメリット
先ほどの比較表から、NASDAQ100レバレッジ型ETF・投資信託とCFDのメリット・デメリットを表にまとめました。
投資商品 | メリット | デメリット |
CFD | ・保有中に信託報酬の発生なし ・少ない元手で大きな取引が可能 ・取引期限なし ・合計手数料が少ない ・売りからも入れ、下落時も利益を出せる ・レバレッジ2倍以上で プラスリターンがレバレッジ型ETF以上 |
・最小取引額はETFより高い |
ETF 投資信託 |
・取引期限なし ・最小取引額がCFDより小さい |
・保有中に信託報酬の発生あり ・レバレッジ制度を活用できない ・合計手数料はCFDより高い |
結論
NASDAQ100のリターンを期待する場合は、レバレッジ型ETFよりもCFDでレバレッジを3倍程度に設定したほうが、高いリターンを得られます。
逆に、リターンよりも最小取引額の低さに重点を置く場合、レバレッジ型ETF・投資信託が有利です。
6.NASDAQ100CFDでの取引の流れ
CFDが取引する市場は、投資家とCFD業者で行われます。
一方、CFD業者は 投資家から引き受けたロットと同じロットの注文を、提携金融機関に対して出します。(カバー取引といいます)
そのため、CFD業者が提示したレートで成り行き注文すれば、必ず売買が成立します。
(ETF投資だと投資家間で売買するため、注文数量が多いと売買が成立しない事があります。)
では、GMOクリック証券CFDの取引画面で、NASDAQ100CFDの取引の流れを紹介します。
ログイン後、銘柄が表示されますので「米国NQ100」(少額取引したい場合は「米国NQ100ミニ」)をクリックします。
すると、下の注文画面が現れますので、
- 売買種別を選択(CFDは売りからでも入れます)
- 指値・成行を選択
- 取引数量を選択
したら、「確認画面へ」ボタンで購入を完了させます。
なお、私たち投資家が入金した証拠金は、金融商品取引法及び商品先物取引法等に基づいて、信託銀行に全額保管されています。
そのため、もしGMOクリック証券CFDが倒産しても、預けた証拠金は全額戻ってきます。
また、入金した証拠金の額により、レバレッジが決まります。(証拠金が少ないほどレバレッジが高くなり、証拠金が多いほどレバレッジが低くなります)
例)
30万円の投資商品に対して、証拠金30万円入金→レバレッジ1倍
30万円の投資商品に対して、証拠金15万円入金→レバレッジ2倍
30万円の投資商品に対して、証拠金10万円入金→レバレッジ3倍
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・NASDAQ100CFDの取り引きにベストな証券会社
・NASDAQ100CFDのスプレッドは5円と最安です
・NASDAQ100CFDの最小取引単位は株価指数の10倍と、小さめ
・NASDAQ100CFDの保有期間に制限はありません
・預けた証拠金は分別管理かつ全額信託保全で安心
・口座開設、口座維持料金とも0円で、口座開設にお金がかかりません
スプレッド (NASDAQ100) |
最小取引単位 (NASDAQ100) |
最大保有期間 (NASDAQ100) |
最大レバレッジ (NASDAQ100CFD) |
信託保全 分別管理 |
1.1ドル | 株価指数の10倍 | 制限なし | 10倍 | あり(全額) |
口座開設手数料 | 口座維持料金 | 入金手数料 | 出金手数料 |
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